京都の市街地を東西に走る「一条通(いちじょうとおり)」
その名のとおり、平安京の「一条大路」に由来する古道です
794年の平安京遷都に伴い、京都の最北端を通る主要道路として整備されました
当時の一条大路は、現在よりはるかに広く、京都の貴族たちや公家が行き交う、にぎやか大通りだったと言われています
現代の一条通りは、住宅街や商店街の中を通り、静かで落ち着いた印象を与えますが、その背後には1200年以上の歴史が息づいています
西陣地区の一条通は、かつて都人が「百鬼夜行」に遭遇したという伝承でも知られています
この伝説をもとに生まれたのが「妖怪ストリート」
地元商店街がユニークな妖怪のオブジェを展示し、毎年夏には「百鬼夜行パレード」も開催されています
一条通の周辺には、京都御所、北野天満宮、上七軒といった歴史的な名所も点在しており、散策するのにぴったりのエリアです
通りの西端には金閣寺へと続く道もあり、観光ルートの一部としてもおすすめです
現代の町並みに溶け込むように残された一条通
その石畳を歩けば、古都の記憶にふれる静かな時間が流れます
京都の“表通り”とはひと味違う、歴史と伝説の残る裏道の旅を、ぜひ体験してみてください
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